さて、今回はリヤアームです。今回も長いですよ笑

初代、および2代目(キャブの250)はYZ85LWをベースに製作したのはご存じかもしれません。一番苦労して、一番課題が残った部分でもありました。
チョット話しが長くなりますがw、そもそも初代 (225) は、埼玉の岸井丈太さんというセロー使いの名手とセローオーナーズミーティング車山のペンションセローで知り合ったことから始まりました。「YZ85 LWの足回りをセローに移植できませんか?」「やっている方もいらっしゃいますよ」との話から、ではやってみようということになり、 フロント周りは割となんとかなったのですが リヤ周りは、リヤアームがエンジンと一緒にマウントされていますし、なによりサスペンションが少し右側にオフセットしているんです。 YZ用はもちろんリンクの取りだしも全然違いますしそこへはめ込むのはものすごく無理がありました。
でも、スタンダードのリヤアームは鉄製ですし、サイドスタンド等も付属していて割とずっしりとしていたのでYZ85LWのリヤアームはアルミで軽量でしたのでそこは魅力でした。
また、当時はトライアルタイヤやミシュランのS12 というタイヤを履くのが流行って?いましたが、スタンダードのリヤアームはクリアランスがきつくて入らないという課題もあったんです。
結局、サイドスタンドやリヤサスペンションに至るまで作ることになったわけですが、なんとかかんとか完成。
ところが、やはり当初は強度が足りず、とくにサスペンションが底付きしてしまうとあとはリヤアームの強度だけが命になって、しかもオフセットしてるから、片側ばっかり力がかかり・・・と どうしても厳しかったです。
テスト中の一番最初に作ったリヤアームは、レースに出てて折れちゃったりしたのは懐かしい思い出です。
最終形はあちこちに補強が入っていたのですが、それでもやはり厳しいことに変わりは無く、さらにだんだん重くなってしまい・・・とちょっと納得できない状態でした。

初代の225用のリヤアームです。リンクの取付部分等はえらく苦労した部分。
最終型はこの写真よりさらにあちこちに補強が入ってましたw

さて、そして今回。やはりリヤ周りの軽量化はぜひとも達成したいところですが、YZ85LWよりも強度があるリヤアーム・・・またもや全部0から作っちゃおうかなとも思ったのですが、それはそれで大変なのでw
ラッキーだったのは、250はリヤアームのピボット部分がエンジンを貫通していないタイプだったので、幅が合えばあとはチェーンライン等の問題が解決すればなんとかなりそう。またリンクの取りだしも225に比べると真ん中にあるし笑、格段にシンプル。
毎日、毎日眺めていると、ふと隣に置いてあるYZ450Fが目に入りました。
毎年同じように見えるモトクロッサーですが、そんなはずもなく毎年どんどん進化しています。その中で最新型はリヤアームがだんだんほっそりしてきているなぁなんて思っていろいろ調べていると、最新型のリヤアームが一番軽いという情報が。剛性も250のスタンダードは鉄製で割とごついからそんなに変わらないんじゃないかなと気楽に考えて、これはもしかしたら入るんじゃ?と思いトライ。
すると、色々なことがわかります。一番良い方向だったのは、ピボット部分はセローのほうがワイドだったこと。狭いところに広いものを入れるのは何かと苦労しますが、広いところに狭いものを入れるのはわりとやりやすい笑。
逆に、ホイールのアクスル部分もセローのほうがワイドなので、こちらは逆にセローのホイールが入りません。ブレーキキャリパーもセローのキャリパーがリヤアームと干渉してどうにもこうにも。。。
ということで、エンデューロタイヤも履けるし、いっそのことYZのホイールごと移植・・・と思ったらYZのホイールさすがです。セローのホイールより単体で1㎏軽い!ということで採用です。
でも少しでも安価で提供したいという思いや、チューブレス、というメリットもあるのでSTDホイールでも入るように検討はしてありますのでご安心を。。。
というわけで、YZのリヤアームのリンク取り出し部分を削り落とし、セロー用のリンク取り出し部分を取り付けて(って書くと簡単ですけどw)、リヤ周りで約1.5㎏の軽量化が達成できました。YZの足回りなのでもちろんガミータイヤも楽々入ります。
ちなみに、ホイールはチェーンラインの関係で、YZのものそのままではタイヤのセンターがずれますので、真似される方はご注意を笑。
さらに、18インチのホイール欲しかったのでFXのホイール、となるのですが、YZのFXとFではシャフト径が違うなんていうヤマハさんの細かい技?を途中で発見したりして、余計な?苦労しました笑。このスペシャルはFのハブにFXの18インチを組み合わせるという開発者のマニアックなこだわりが入ってますw
まあ、パーツで集めて組み立てるのでたいしたことでは無いのですが、せっかくなので剛性的に有利な方を選びました。
最後に、ウランマーキングデザインのプロテクトデカールで格好良くwww

なんか、225の時の裏話ばっかりになっちゃいましたが、割と違和感なくついているでしょ(自画自賛www)。今度は強度はバッチリなのでリヤ周りのしっかり感はテク二クスさんのリヤサスと合わせてかなりいけてると思います!
もちろん、リヤサスもばね下の軽量化やフロントサスとのバランス等も鑑みてリセッティングされています。
また、リヤアーム長が40㎜ほど延長されますが、軽くなったフロント周りや全体重量に対して、フロント荷重割合が2%ほど増え、のぼり坂等でフロントが浮きにくくなっており結果として良い方向へ行っていると思います。これは初代から同じコンセプトです。

リヤアームとの相性も良い、テク二クス製のリヤサスペンション。